トランプ大統領が追加関税を決定!
最近よくニュースで見かけますね。
そもそも、なぜ関税をかけるのか?
この記事では、そこから深掘りしたいと思います。
そもそも関税とは?
端的に言うと、海外からの輸入品にかける税金のこと
目的は、海外製品の価格を上げ、国内産業を守るため
逆に海外で製品を作って、輸入している会社には苦しいですね。
なぜトランプ氏は関税をかけるのか?
アメリカの貿易赤字が過去最大のためです。
貿易赤字とは?
貿易赤字とは、輸入額が輸出額を上回る状態のこと。
簡単に整理してみました。
年度 | 貿易赤字額 |
---|---|
2022年 | 約9000億ドル |
2023年 | 約1兆ドル |
2024年 | 約1.2兆ドル(185兆円)※過去最大 |
国内産業を守るため
海外製品が安すぎると、アメリカ国内の企業が競争できず、工場閉鎖や雇用減少が発生します。
特に影響を受けている業界は次の3つです。
日本製鉄のニュースもありましたね。
- 鉄鋼・アルミ業界(安い中国製品が流入)
- 自動車産業(メキシコからの輸入が増加)
- 農業(中国への輸出が減少)
関税をかけるメリット・デメリット
メリットとデメリットを簡単に整理します。
メリット
まずはメリットです。
- 海外製品が高く、アメリカ製品が売れる。
- 国内工場に新たな雇用が生まれる。
- 貿易赤字の解消に繋がる。
デメリット
次にデメリットです。
消費関連の株価が上がっている要因ですね。
- 関税で輸入品の価格が上がり、日用品や電化製品が高くなる。
- アメリカの企業が海外に輸出しづらくなる。
- 物価が上昇し、国民生活に負担がかかる。
メリットデメリットの整理
メリット | デメリット |
---|---|
国内企業が守られる | 消費者が高い商品を買うことに |
雇用増加の可能性 | 海外市場でアメリカ製品が売れにくくなる |
貿易赤字の改善 | インフレのリスク |
関税をかければ貿易赤字は減るのか?
結論:一概にそうとは言えない
個人的見解ですが、関税とはそれくらい難しいものです。
- 関税で輸入は減るかもしれないが、輸出も減る可能性がある
- 貿易相手国も対抗措置(報復関税)をとるため、アメリカ企業の輸出が落ち込む
- 実際にトランプ政権時(2018-2020)には、関税をかけても貿易赤字は減らなかった
今後の見通し
- トランプ氏は「さらに関税を強化する」と発言
- 2025年以降、貿易摩擦が激化する可能性
- 消費者物価(インフレ)への影響も注視が必要
今後のニュースをチェックしながら、アメリカ経済の行方を見守っていきましょう。